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ダイエットの停滞期を防ぐには?

ダイエットの停滞期ということが、よく問題になります。

急激に食事制限などをすると、視床下部の恒常性維持機構(=ホメオスタシス)が働いて、脂肪を節約しようとするからです。体温が急激に下がると、体は何とか体温を上げようとして、褐色脂肪細胞を活性化させます。それと同じように、急激に体脂肪が減っていくと、ホメオスタシスが働いて、脂肪を減らさないように調節するわけです。その結果、なかなか体重が減らないという事態になるわけですね。

ダイエットの停滞期の原因は、このようにいきなりカロリーを減らすことにあります。なかには、ダイエットの停滞期を迎えても、1ヶ月間だけ辛抱すれば、その後は体重が落ちていく、と主張するダイエッターもいます。しかし、これはナンセンスではないでしょうか?

ダイエットの停滞期を迎えるほど、短期間で脂肪が落ちているわけです。このような状態になるには、急激な食事制限しかありません。そして過度の食事制限は、脂肪とともに筋肉までそぎ落としていきます。

つまりダイエットの停滞期が来るほど、一気に食事量を減らしてしまうと、筋肉が減少して、どんどん基礎代謝量が減ってしまうということです。たしかに1ヶ月我慢すれば、停滞期は解除されるのかもしれません。でも、そのあとも、ずっと筋肉は減り続け、基礎代謝も減少を続けるいっぽうになります。これは、取りも直さず、太りやすく痩せづらい体質に変わっていっているということ。

ダイエットの停滞期は、このように低炭水化物ダイエットや断食などで、急激に食事量を減らすことに要因があります。このようなダイエットの食事法が習慣になると、脳と体に、必要な栄養素が届けられなくなります。脳には十分なぶどう糖が届かないために、体の筋肉を分解して、それをぶどう糖に糖新生します。体に必要なタンパク質が得られないと、内臓が弱ったり、必要な酵素が作られず、脂肪の燃焼効率も基礎代謝も下がることになります。

このようなダイエット法を続けていると、停滞期の期間とか脱出法とか、乗り越え方とか言ってる場合ではなくなります。そのうち自律神経が乱れて、生理が来なくなります。生理痛や生理不順、PMS(月経前症候群)の原因にもなります。ホルモンバランスが崩れて、女性ホルモンのエストロゲンが少なくなれば、カルシウムを吸収できなくなって、骨がもろくなります。また脂肪の分解も滞ります。

なにより危険なのは、ダイエットの停滞期を迎えるほど急激なダイエットをすると、脳内の神経伝達物質に影響を与えることです。その結果、うつ病や摂食障害(拒食症、過食症)を引き起こす危険性もあります。いったん拒食症になれば、本人には痩せている自覚がなく、骨と皮だけになり、やがて死の危険すら出てきます。そのほか将来、胎児に悪影響を与えて、障害を持った子供が生まれるかもしれません。

ダイエットの停滞期は、以上のような無理な食事制限以外では、女性にとっては普通に訪れます。つまり排卵期を迎えた後というのは、黄体ホルモンであるプロゲステロンが大量に分泌されてきます。すると妊娠の準備を始めるために、どうしても栄養を蓄えようというモードに入っていくのです。その結果、むくみがちになったり、脂肪が蓄積しやすくなります。飢餓状態と似たような体内の環境になるわけです。

女性は生理が来ている間は、1ヶ月のうちに1回は、必ずそのような状態になります。ですから、ある意味仕方のないことといえます。ですから太りやすい時期には、けっして無理をしないことが大切です。いくらウォーキングを長時間やっても、脂肪が燃えづらいのですから、非効率的です。この時期は、多少脂肪が増えてもいい、というくらいの大らかな気持ちが大切だと思います。

生理が終われば、女性ホルモンのエストロゲンが優位になるので、この時期は一転してやせ期になります。ダイエットの停滞期にあえて痩せようとせずに、このやせ期を利用して、体脂肪を減らすことが賢明といえるのではないでしょうか?